ルイボスティーには、本当に肝臓に悪いのでしょうか?
大量に飲むと、何らかのデメリットや影響が生じるのでしょうか?
この記事では、ルイボス紅茶についての疑問点を説明します。
多くの人々がルイボスティーは体に良いと感じています。
健康的な効果を手軽に得られるならば、それは素晴らしいことですよね^^
しかしながら、ある条件下では、その逆効果があるとも言われています。
正しい方法で楽しみ、そのメリットを享受しましょう。
ルイボスティーは肝臓・腎臓に影響がある?飲み過ぎNG?
①大量摂取は避けるべき
大量のルイボス紅茶を摂取すると、以下の成分により体調不良や内臓への負担が考えられます。
- マグネシウム
- カリウム
- リン
- 食物繊維
マグネシウムの大量摂取は、消化不良や血圧の低下を引き起こす可能性があります。
また、過度なカリウムは高カリウム血症を引き起こし、吐き気などの胃腸症状や、不整脈に繋がる可能性もあります。
リンの過度な摂取は、甲状腺ホルモンのバランスの乱れや成長ホルモンの分泌を亢進させたりします。また、血管の石灰化や心不全、心筋梗塞を引き起こす場合もあります。
食物繊維は健康に良いとされていますが、過剰摂取は消化器系の不調を引き起こすことも。
②ピロリジンアルカロイドの影響は低い
ルイボス紅茶に含まれるピロリジンアルカロイドが健康に悪影響を及ぼすという報告は限られています。
例えば、また、ピロリジンアルカロイドはルイボスティーだけでなく、カモミールティーやネトルティー、緑茶や紅茶などにも含まれていることがわかっています。
しかし、これらの成分に関連する健康リスクは非常に低いとされています。
最近では日本でもピロリジンアルカロイドの検査をしているルイボスティーが販売されているため、毒性が気になる人は検査済みのものを購入すると良いでしょう。
③土壌に含まれている水銀は茶葉に影響しない
以前、ルイボスが生産される南アフリカ地域の土で、水銀の存在が確認されたことが話題になりました。
この情報がきっかけとなり、ルイボス茶にも水銀が混ざっているのではないか、という憶測が広がりました。
水銀が人体に取り込まれると、肝臓や腎臓に蓄積するリスクがあるため、この話はルイボス茶が健康に良くないという風評の原因となりました。
しかし、実際のところ、茶葉にはそれほどの水銀は見つかっておらず、出荷前には国際的な基準に基づく厳しい検査が実施されています。
そのため、水銀による健康への影響を心配する必要はほとんどないと考えられます。
ルイボスティーの推奨される量は?
ルイボスティーは、肝臓や腎臓に対する悪影響が認められないとしても、過度な摂取は何らかの問題を引き起こす可能性があるのでしょうか。
ルイボス茶の日常的な摂取の推奨量と、大量摂取による可能な問題点を取り上げます。
ルイボスティーの1日の推奨摂取量は約550ml
通常、ルイボスティーの1日の摂取の目安はおおよそ550ml、約2杯とされています。
一部の実験で、1日に2杯のルイボスティーを摂取することが便秘の改善に役立つというデータも報告されています。
しかし、これはあくまで一般的な指針であり、人によって効果の度合いは異なる可能性があるので、自身の体調や変化を確認しながら適量を調整することが推奨されます。
例えば、1日2杯飲んでも便秘の改善を感じない場合、少しずつ量を増やしてみるなど、自分の体の反応に合わせて摂取量を調整すると良いでしょう。
ルイボス茶を大量に摂取する際の問題点
大量にルイボス茶を摂取すると、以下のような症状が現れることが考えられます。
- 目眩
- 尿の頻度の増加
- 胃の痛み
- 下痢
ルイボスティーには血圧を下降させる特性があるため、それが原因で目眩を感じることがあると言われています。
さらに、ルイボス茶が豊富に含むカリウムは、利尿効果を促すため、トイレの回数が増えることがあるかもしれません。
胃や腸の不調は、茶に含まれる食物繊維やミネラルに起因する場合や、冷たい飲み物を大量に摂取することによるものとされています。
ルイボスティーを控えた方が良い人
これまで、ルイボスティーの摂取に大きなデメリットはないとお伝えしてきましたが、ルイボスティーを飲まない方が良い可能性がある人もいます。
ただ単に好みの問題で、味を気に入らない人もいれば、アレルギー反応はないものの、体質的に合わないと感じる人もいるでしょう。
詳しい例を以下に示します。
肝臓や腎臓の健康に懸念がある人
以前触れた通り、健康的な人には問題ないかもしれませんが、肝臓や腎臓の機能に問題がある人は、ルイボス茶を頻繁に飲むことは避けた方が良いかもしれません。
ルイボス茶には多量のカリウムが存在し、これが過度に摂取されると、腎臓の問題を持つ人々に高カリウム血症のリスクをもたらす可能性があります。この状態は、非常に危険です。
カリウムの少ないお茶、例えば麦茶や玄米茶などを選ぶと良いでしょう。
エストロゲン関連の健康問題を持つ人
エストロゲンは、女性ホルモンの1つです。
ルイボスティーの摂取により、エストロゲンが増加する可能性がありますが、これが少なすぎると、一部の健康問題に繋がる可能性があり、多すぎると、乳がんや子宮がんのリスクが増加すると言われています。
エストロゲンに関連した健康問題を持っている人や、月経の痛みが強いと感じている人は、このお茶を避けることを検討すべきです。
医師から薬を処方されている人
ルイボス茶には抗酸化作用があり、さまざまなミネラルや血圧を下げる効果もあります。
このため、薬の処方を受けている人が独断でルイボス茶を飲むと、薬との相性の問題が生じる可能性があります。
軽いお茶と考えて無頓着に飲むのではなく、主治医や専門家と相談することが必要です。
代謝の良い人
元々、代謝が旺盛で、便通が頻繁な人は、ルイボス茶の摂取により、胃の不調や下痢を経験する可能性があります。
ルイボス茶の成分の中で、特にマグネシウムは下痢の原因となることが知られています。
そのため、日常的に便通が良好な人は、このお茶の摂取を再評価することが推奨されます。
ルイボスティーの多くのメリット
ここまでの内容から、ルイボス茶が一筋縄ではいかない飲み物であると感じたかもしれませんが、実際には多くの健康上のメリットが確認されています。
便秘の改善、高血圧のリスク低減、糖尿病の予防など、多くの効能が研究によって示されています。
また、抗酸化物質SODの補助効果があり、老化の防止や疲労回復、さらには男性にとって嬉しい髪の成長や生殖能力の維持などの効果も報告されています。
安全なルイボスティーの選び方
安心・安全にルイボスティーを飲みたいという方は下記の内容を必ずチェックしましょう。
- 有機JAS認証かどうか
- エコサート認証かどうか
この2点のどちらかの表示があれば、信頼できる商品といえます。
有機JAS認証であるか
有機JAS認証かどうかは、需要なチェックポイントですので必ずチェックしましょう。
有機食品のJASに適合した生産が行われていることを登録認証機関が検査し、その結果、認証された事業者のみが有機JASマークを貼ることができます。この「有機JASマーク」がない農産物、畜産物及び加工食品に、「有機」、「オーガニック」などの名称の表示や、これと紛らわしい表示を付すことは法律で禁止されています。
出典:農林水産省
2020年7月16日から有機の畜産食品にはJASマークが必要となりました。
エコサート認証であるか
エコサート認証とは、有機認証機関であるエコサート・ジャパンにオーガニックの品質を保証してもらうことを指します。
エコサート・ジャパンは、世界で信頼されている有機認証機関なので、ルイボスティーを購入する際にチェックしてみましょう。
こちらは有機JASを取得しているルイボスティーです。
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ルイボスティーは肝臓に悪いって真実?メリットデメリットも|まとめ
ルイボスティーは、日常の食事だけでは補給が難しいミネラルを豊富に持ち、老化防止や美容にも良いとされる健康に良い飲み物です。
その効能が認められているものの、これはあくまで自然の飲料で、特定の治療を目的とした薬ではありません。
適量を守りながら飲めば、深刻な健康問題を引き起こすことは少ないですが、過度に摂取すると、個人の体質により不調をきたす可能性があります。
何か体に異常を感じた場合は、速やかに専門家に相談をおすすめします。
適切な摂取量を守り、健康的な方法で楽しんでください。